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住民アンケートなどの調査の過程で、村の資源として川や滝、 渓谷などが数多くあげられました。
宮田村において「水」は、豊かな自然の象徴であり、全村下水道にも通じ、また地ビール、ウィスキー、ワイン等の特産品を育むものでもあります。
産業との結びつきを考えることで、宮田らしい「水」が見えてきました。

初年度(平成11年度)の村おこし事業は、「キーワード策定事業」を実施しました。
これは宮田村を端的にあらわす言葉を決め、それを芯に据えることでさまざまな団体・グループ・個人が取り組んできた村 おこしに関わる活動の方向性をまとめ、エネルギーを結集しようというものでした。

この活動は、村内の各分野の枠を取り払い、一般住民、農業、工業、商業、行政など、あらゆる分野の方が参画し、共同作業により練り上げました。 具体的には、村のあらゆる資源を調査し掘り起こしたあと、絞り込みを進め、最終的に「梅」と「水」の2つのキーワードを決定したのです。まずは、2004年に中央アルプスの麓「梅公園」の湧水を使った「信州宮田村 梅が里麦酒」という名前の
限定3000本の地ビールを造りました。

村おこし実行委員会では、黒川渓谷の遥か上流の、中央アルプスの中腹にある豪快で美しい滝伊勢滝にほど近い岩場から湧き出ている清冽な水に着目しました。水質検査をしたところ、伊勢滝の水は非常に優れた水であるという結果を得ることが出来ました。 これを機に、この水(仮称:伊勢滝の水)を水の里の象徴として活かすための事業に取り組み始めました。

伊勢滝の水の特徴

自然による濾過

地下に浸み込み地層を抜け、再び地表に湧き出すことで自然による濾過が行われます。
これにより純度の高いきれいな水になります。

バランスが良い

カルシウム・カリウム・マグネシウム・ナトリウムといった、水の味を決める要素がバランス良く入っています。

柔らかく、飲み易い

伊勢滝の水はマグネシウム・ナトリウムが少なく、くせがなく飲み易い軟水(柔らかい水)です。
これらが多い水はくせが強く、硬水と呼ばれます。

水温が低い

水温が高いと雑菌が繁殖し易くなります。伊勢滝の水は冷たくて安全です。


おいしい水の条件

要件 厚生省発表の数値 伊勢滝の水の数値
蒸発残留物 30〜200mg/リットル 64mg/リットル
硬度(Ca,Mg) 10〜100mg/リットル 24mg/リットル
遊離炭酸 3〜30mg/リットル  
有機物等 3mg/リットル以下 0.2mg/リットル未満
臭気強度 3 以下
残留塩素 0.4mg/リットル以下 0mg/リットル以下
水温 20℃以下 6℃

昭和60年に厚生省(当時)が発表した「おいしい水の要件」の数値と、伊勢滝の水の検査数値を比較した表です。
まとめてみますと以下のようなことが言えます。

以上のように おいしさの条件を充分に満たした伊勢滝の水は「とてもおいしい水」と言えるでしょう。
水質検査の詳細はこちらをご覧ください。  水質検査結果表1  水質検査結果表2

水巡りウォーキング

伊勢滝の水は、湧出している場所まで足を運ばなければ飲むことは出来ません。自然のままの水は、自然の中にあってこそおいしさも際立ちます。緑豊かな広葉樹林に囲まれ、風の匂いや木々のそよぎを感じながら、こんこんと湧き出る水の姿を目にすることで、水の有りがたさと共に豊かな水を育む森林の大切さにもきっと目が向くことでしょう。

このような考え方から、村おこし実行委員会では多くの村民の方に、この素晴らしい伊勢滝の水を知ってもらうため の事業として、宮田高原から歩いて2時間程の所にある伊勢滝までの「水巡りウォーキング」を開催しています。
これは、みんなで滝周辺の自然に親しみ、水を味わい認識を深めるためのウォーキングイベントです。
詳しい日程・内容は決まり次第改めてお知らせ致します。
※ちなみに2010年は不動滝への水巡りウォーキングを開催しました。

滝の景色  伊勢滝

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